インフラエンジニアはやめとけ? 未経験で入る前に見る5つの条件
インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、クラウドなど、システムが動くための土台をつくり、守る仕事です。IT職の中では未経験から入りやすく、20代から経験を積めます。一方で、「夜勤や休日の障害対応がきつい」「監視の仕事ばかりで成長できない」という声もあります。違いは、最初に入る仕事の段階と、その先に進む道があるかです。この記事では、やめとけと言われる理由を整理し、応募する前に確かめる5つの条件と、見送る線をまとめました。
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インフラエンジニアはどんな仕事か
インフラエンジニアは、アプリやWebサービスが止まらずに動くための土台を受け持つ仕事です。土台には、サーバー(データを処理するコンピューター)、ネットワーク(つなぐ仕組み)、クラウド(インターネットの向こうのサーバー)などがあります。
同じ「インフラエンジニア」の求人でも、どの段階の仕事かで、働き方も身につく力も大きく変わります。応募する前に、最初の仕事と、その先の道を確かめることが大切です。IT職全体の話はITエンジニアはやめとけ?でもまとめています。
責任者
インフラエンジニアの1日(例)
運用・保守を受け持つ1年目の人の、日勤の日の1日の例です。
| 時間 | すること |
|---|---|
| 9:00 | 出社(またはリモートで始業)。夜のうちに起きたことの引き継ぎ |
| 9:30 | サーバーの状態の確認、決まった作業(データの保存の確認など) |
| 11:00 | お客様からの問い合わせ(つながらない、遅いなど)の調べ |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:00 | 手順書を見ながら、設定の変更の作業 |
| 15:00 | 先輩と一緒に、新しいサーバーの組み立ての練習 |
| 17:00 | その日の作業の記録と、夜の担当への引き継ぎ |
| 18:00 | 退社(大きな作業がある日は夜に作業することがある) |
監視の仕事では、24時間を交代で見守るシフト勤務のことがあります。日勤だけか、夜勤があるかは、求人で必ず確かめてください。
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求人を紹介してもらう「やめとけ」と言われる5つの理由
1. 夜勤やシフト勤務がある
システムは24時間動いているので、監視の仕事では夜勤を含む交代の勤務があります。
2. 障害が起きると、休日や夜でも呼ばれる
システムが止まると、すぐに直す必要があります。呼び出しの当番(オンコール)がある会社もあります。
3. 監視ばかりで成長できない
決まった画面を見て報告するだけの仕事が長く続くと、構築や設計の力が身につきません。
4. 大きな作業は夜や休日に
システムを止めて行う作業は、使う人の少ない夜や休日に行うことが多くなります。
5. 技術の変化が速い
クラウドなど新しい技術が次々に出てくるので、勉強を続ける必要があります。
どれも「インフラエンジニアだから必ず起きる」わけではありません
- 日勤だけの会社や、呼び出しの当番がない会社もあります
- 監視から構築へ進む道が決まっている会社を選ぶことが大切です
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応募する前に見る5つの条件
条件1. 最初の仕事の段階
監視・運用・保守・構築のどれから始めるのか。監視なら、どのくらいの期間で次に進めるのかを聞きます。
条件2. 働く場所
自社で働くのか、お客様の会社で働くのか(客先常駐)。働く場所が変わることがあるかを聞きます。
条件3. 夜勤と呼び出し
夜勤の回数、呼び出しの当番の有無と、そのときの手当を聞きます。
条件4. 研修と資格の支援
最初の研修の期間と中身、資格の受験料の補助や手当を聞きます。
条件5. 先の道
構築や設計に進んだ人がいるか。クラウドの仕事に関われるかを聞きます。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- 監視から構築へ進んだ人が、実際に何人いるか
- 夜勤と呼び出しの実際の回数
- 若手の社員が辞めた理由
本人が聞くと評価に響かないか心配な項目です。弊社のエージェント経由で応募する場合は、担当者が企業に確かめたうえでお伝えします。
面接で聞くときの言い方
| 確かめたいこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 最初の仕事 | 入社してから、最初はどのようなお仕事を担当しますか |
| 先の道 | 監視や運用から、構築に進まれた方はいらっしゃいますか。どのくらいの期間でしたか |
| 働く場所 | 自社とお客様の会社、どちらで働くことが多いですか |
| 夜勤 | 夜勤や呼び出しの当番は、月にどのくらいありますか |
| 資格 | 資格の受験の支援や、取ったあとの手当はありますか |
IT職の面接では、自分で勉強していることがよく見られます。「いま勉強している資格」を1つ言えるようにしておきましょう。
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求人を紹介してもらうインフラエンジニアに向いている人・向いていない人
| 見るところ | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 仕組み | ものがどう動いているか気になる | 仕組みに興味がない |
| 確認 | 手順を守って、こつこつ確かめられる | 手順を飛ばしがち |
| 学び | 新しい技術を調べるのが楽しい | 勉強を続けるのが苦手 |
| 落ち着き | トラブルのときも落ち着いて動ける | 急なことに慌ててしまう |
インフラエンジニアは、目立たなくても、システムが止まらないことで人の役に立つ仕事です。20代で社会人経験が浅くても、パソコンを自分で組み立てた経験や、家のネットワークを設定した経験は、面接で話せます。
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適職診断をする(無料)給料と残業を、公的なデータで見る
インフラエンジニアの給料は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の職種「その他の情報処理・通信技術者」で確かめられます。サーバーやネットワークの技術者などが入る区分です(プログラムをつくる人は別の区分です)。
職種「その他の情報処理・通信技術者」の給与(全国平均)
| 年齢 | 月給(残業代除く) | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 約25.3万円 | 約376万円 |
| 25〜29歳 | 約28.8万円 | 約466万円 |
| 30〜34歳 | 約37.6万円 | 約594万円 |
| 全年齢 | 約38.5万円 | 約629万円 |
残業は、20代前半で平均月12時間、20代後半で月13時間でした。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」第5表(職種(小分類)、年齢階級別、産業計)。一般労働者・男女計・企業規模計(10人以上)。残業代を除く毎月の給与は6月分の所定内給与額。年収の目安は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額(前年1年間)」で計算したもの。正社員以外のフルタイムで働く人も含みます。「その他の情報処理・通信技術者」の値(所定内給与額 20〜24歳 253.1千円、25〜29歳 287.9千円、30〜34歳 375.9千円、年齢計 384.5千円。きまって支給する現金給与額・年間賞与は 20〜24歳 276.8千円・434.9千円、25〜29歳 319.9千円・816.9千円、30〜34歳 412.4千円・989.2千円、年齢計 421.4千円・1232.6千円)。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」。職種は第5表、全職種は第2表の25〜29歳(267.2千円)。
20代前半から全職種の平均を上回り、30代前半で月37万円台まで伸びます。構築や設計に進めるかどうかが、この伸びに大きく関わります。夜勤や呼び出しの手当は「決まって支払われる給与」に入らないことがあるので、求人ごとに確かめてください。
監視・運用・構築・設計で、中身はこう変わる
| 段階 | 主な仕事 | 働き方 | 身につく力 |
|---|---|---|---|
| 監視 | 画面を見て、異常があれば報告 | 交代の勤務(夜勤あり)が多い | システムの全体の流れ |
| 運用・保守 | 手順に沿った作業、問い合わせの調べ | 日勤が多いが、夜の作業もある | トラブルの原因を探す力 |
| 構築 | 設計に沿ってサーバーやネットワークを組み立てる | 日勤が中心。切り替えの作業は夜も | 設定の技術 |
| 設計 | どんな仕組みにするかを決める | 日勤が中心 | 全体を考える力 |
監視から始める場合は、1〜2年で運用や構築に進める道がある会社を選ぶと、経験が給料に結びつきやすくなります。
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求人を紹介してもらう役に立つ資格
インフラエンジニアは、資格で知識を示しやすい仕事です。未経験から取りやすいものを中心にまとめます。
| 資格 | 内容 |
|---|---|
| 基本情報技術者試験(国家試験) | ITの基本を広く問う。いつでも試験会場のパソコンで受けられる |
| CCNA | ネットワークの基本(民間の資格) |
| LinuC・LPIC | サーバーでよく使うLinuxの基本(民間の資格) |
| クラウドの資格(AWSなど) | クラウドのサービスの使い方(民間の資格) |
未経験なら、まずネットワークかLinuxの資格を1つ取ると、面接でも勉強していることが伝わりやすくなります。
出典:情報処理推進機構(IPA)「基本情報技術者試験」。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
インフラエンジニアの求人でよくある書き方を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| インフラエンジニア(未経験歓迎・研修1か月・資格取得支援) | 研修がある。最初の仕事は監視や運用のことが多い | 研修のあとの最初の仕事と、その期間 |
| サーバー監視(シフト制・夜勤手当あり) | 交代の勤務で夜勤がある | 夜勤の回数と、先に進む道 |
| インフラエンジニア(客先常駐・案件多数) | お客様の会社で働く | 働く場所の選び方と、変わる頻度 |
「案件多数」と書いてある求人は、お客様の会社で働く形のことが多くなります。働き方の違いは、記事計画で次に出す「SESはやめとけ?」でもくわしく扱います。
入社1年目の流れ(例)
仕事で見たエラーや作業は、自分用のメモに残していくと、あとで構築や設計に進んだときに大きな財産になります。
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求人を紹介してもらう入ってからよくある悩みと、その対処
監視の仕事ばかりで不安
画面に出た異常が、なぜ起きたのかを先輩に聞いて、メモに残していきます。それが構築の力の土台になります。
夜勤で体調を崩しやすい
夜勤明けの眠る時間と食事の時間を決めておきます。合わないときは、早めに上司に相談しましょう。
障害のときに慌ててしまう
手順書と連絡先の一覧を、すぐ見られる場所に置いておきます。まず報告、それから調べる、の順番を守ります。
勉強が続かない
1日30分など、短い時間を決めて続けます。仕事で触った技術から勉強すると、覚えやすくなります。
責任者
3年後・5年後の道
| 時期 | 道の例 |
|---|---|
| 1〜2年目 | 監視・運用を1人でこなし、構築の作業を手伝う |
| 3年目ごろ | サーバーやネットワークの構築を担当、クラウドの仕事 |
| 5年目ごろ | 設計の担当、チームのリーダー、クラウドの専門、社内のIT担当 |
インフラの経験は、どの業界の会社のシステムにも必要とされます。クラウドの経験があると、選べる会社が大きく広がります。
未経験から入りやすい会社の特徴
こんな会社なら、未経験でも始めやすい
- 研修の期間と中身が具体的に決まっている
- 監視・運用から構築に進んだ人がいる
- 夜勤と呼び出しの回数・手当がはっきりしている
- 資格の受験料の補助と、資格手当がある
- 働く場所の選び方を説明してくれる
IT職の求人をまとめて見たい人は、IT職の求人一覧も見てみてください。
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求人を紹介してもらう20代・未経験の面接で聞かれること
「なぜインフラエンジニアになりたいのですか」
「夜勤があっても大丈夫ですか」
インフラエンジニアの面接では、仕組みへの興味と、いま勉強していることを具体的に話すと伝わります。
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応募する前に見る5つの条件
- 最初の仕事の段階(監視・運用・構築)
- 働く場所(自社か、お客様の会社か)
- 夜勤と呼び出し
- 研修と資格の支援
- 先の道(構築や設計に進めるか)
この5つに具体的な答えが返ってくる会社を選べば、インフラエンジニアは20代から経験と資格で給料を伸ばせる仕事です。
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インフラエンジニアは未経験でもなれますか?
なれます。IT職の中では未経験から入りやすい仕事です。研修があり、監視や運用から構築へ進む道がある会社を選ぶと安心です。
インフラエンジニアの給料はどのくらいですか?
職種「その他の情報処理・通信技術者」の毎月の給与(残業代などを除く)の平均は、20〜24歳で約25.3万円、25〜29歳で約28.8万円です。賞与を含めた年収の目安は、20代前半で約376万円、20代後半で約466万円です(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)。
インフラエンジニアは夜勤がありますか?
監視の仕事では、交代の勤務で夜勤があることが多いです。運用や構築の仕事では日勤が中心ですが、システムを止める作業は夜にすることがあります。
監視の仕事はやめたほうがいいですか?
監視から始めること自体は悪くありません。ただし、1〜2年で運用や構築に進む道がない会社は、見送りを考えてよい条件です。
インフラエンジニアとプログラマーの違いは何ですか?
プログラマーはアプリやサービスをつくる仕事、インフラエンジニアはそれが動く土台(サーバーやネットワーク)をつくり、守る仕事です。
文系でもインフラエンジニアになれますか?
なれます。入社してから研修で学ぶ人が多くいます。ネットワークやLinuxの資格の勉強から始めるのがおすすめです。
最初に取るならどの資格ですか?
ネットワークのCCNAか、LinuxのLinuC・LPICが始めやすい資格です。ITの基本を広く学ぶなら、国家試験の基本情報技術者試験もあります。
インフラエンジニアは残業が多いですか?
その他の情報処理・通信技術者の20代後半の残業は、平均で月13時間でした。障害や夜の作業があると増えることがあります。
客先常駐とは何ですか?
自分の会社ではなく、お客様の会社で働く形です。働く場所が変わることがあるので、選び方や頻度を面接で確かめてください。
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