「固定残業20時間」の求人はやめとけ? 少なく見える求人の確かめ方と見送る線
「固定残業代20時間分を含む」は、毎月20時間分の残業代が、はじめから給料に入っているという意味です。1日にすると1時間ほどで、固定残業代のある求人の中では少なめの時間です。それでも「やめとけ」と言われることがあるのは、基本給が低く抑えられていたり、20時間分の計算が足りていなかったりする求人があるからです。この記事では、20時間の中身の読み方と計算の確かめ方を整理し、応募する前に確かめることと「この条件なら見送る」線をまとめました。
- 0円相談から入社まで無料です
- 1分3つの質問に答えるだけ
- 未経験OK20代・30代の転職を支援
相談のしかたを選べますすべて無料です
固定残業20時間とは
固定残業代(みなし残業代)は、実際に残業したかどうかにかかわらず、決まった時間分の残業代を毎月払うしくみです。20時間分なら、1か月に20日働くとして1日1時間ほどの残業代にあたります。
20時間を超えた分は、別に払われなければいけません。残業が20時間より少ない月でも、固定残業代は満額もらえます。考え方の全体は「固定残業45時間」の求人はやめとけ?でもまとめています。
責任者
職種ごとの実際の残業と比べる
20時間が多いのか少ないのか、20代後半の人が実際にどのくらい残業しているかと比べてみます。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」第5表(職種(小分類)、年齢階級別、産業計)。一般労働者・男女計の25〜29歳の超過実労働時間数(6月分)。
施工管理などの技術者の職種では、20代後半の平均の残業は20時間前後で、固定残業20時間とほぼ同じです。事務の職種では月11〜13時間なので、20時間分が入っていれば、平均どおりなら残業代を多めにもらえる計算になります。
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう「少ないから安心」とは限らない理由
1. 基本給が低く抑えられていることがある
月給の見た目を高くするために、基本給を低くして固定残業代を足している求人があります。ボーナスが基本給をもとに決まる会社では、ボーナスも少なくなります。
2. 計算が20時間分に足りていないことがある
固定残業代の金額が、法律どおりに計算した20時間分の残業代より少ない求人もあります。次の章の計算で確かめられます。
3. 20時間を超えた分が払われないことがある
「固定残業代があるから、残業代はそれで終わり」と扱われる職場もあります。超えた分は払われなければいけません。
20時間の求人で見るのは「基本給」と「計算」
- 見た目の月給ではなく、基本給がいくらかを見ます
- 20時間分の計算が合っているかを、自分で確かめます
【無料診断】転職で失敗したくない方へ
- 求人を見ても、どの職種が自分に合うのか分からない
- 未経験でも応募できる仕事を知りたい
- いきなり相談するのは、まだ早い気がする
ひとつでも当てはまる方は、60秒の適職診断を試してみてください。登録は不要です。
無料・登録なし60秒でわかる 適職診断8つの質問に答えると、向いていそうな職種と、未経験歓迎の求人が表示されます。 診断をはじめる適職診断で分かること
- 8つの質問から、向いていそうな職種
- その職種の、未経験歓迎の求人
- その職種が、どんな仕事か
給料の中身を分けて読む
固定残業代がある求人では、月給を基本給と固定残業代に分けて読みます。同じ月給でも、中身で意味が変わります。
| 求人 | 月給 | 基本給 | 固定残業代 |
|---|---|---|---|
| A社 | 23万円 | 20万円 | 3万円(20時間分) |
| B社 | 23万円 | 23万円 | なし(残業代は全額を別に支給) |
| C社 | 23万円 | わからない | 「固定残業代を含む」とだけ書いてある |
残業がほとんどない月なら、A社のほうが手取りは多くなります。一方で、ボーナスが基本給の何か月分で決まる会社なら、基本給の高いB社のほうがボーナスは多くなります。C社は、中身を聞くまで比べられません。
自分で計算して、正しいか確かめる
固定残業代が、本当に20時間分の残業代になっているかは、自分で計算できます。1か月の平均の所定労働時間を160時間として、2つの求人で計算してみます。
| 計算 | 求人D:月給24万円(20時間分 3.5万円を含む) | 求人E:月給22万円(20時間分 2.5万円を含む) |
|---|---|---|
| 基本給 | 20.5万円 | 19.5万円 |
| 1時間あたりの基本給(÷160時間) | 約1,281円 | 約1,219円 |
| 残業1時間の残業代(×1.25) | 約1,602円 | 約1,523円 |
| 20時間分の残業代 | 約3.2万円 | 約3.0万円 |
| 求人の固定残業代 | 3.5万円 → 足りている | 2.5万円 → 足りない(約16時間分) |
求人Eは、20時間分といいながら、実際には約16時間分しか払われていない計算です。このように計算が合わない場合は、面接や内定のあとに、計算のしかたを確かめてください。
計算するときの注意
- 1か月の平均の所定労働時間は、会社の年間休日と1日の働く時間で変わります
- 基本給を時給に直したとき、都道府県の最低賃金を下回っていないかも確かめます
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう求人票に書かなければいけない3つのこと
厚生労働省は、固定残業代のある求人に、次の3つを書くよう決めています。20時間でも同じです。
固定残業代のある求人に書くこと
- 固定残業代を除いた基本給の額
- 固定残業代の時間数と金額などの計算のしかた
- 固定残業の時間を超えた分は、追加で払うこと
3つのうち1つでも書いていない求人は、ほかの条件も含めて慎重に見たほうがよいでしょう。
出典:厚生労働省「固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします」(青少年の雇用の促進等に関する法律に基づく指針・職業安定法に基づく指針)。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
固定残業20時間の求人でよくある書き方を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 月給24万円(固定残業代20時間分・3.5万円を含む/超過分は別途支給) | 3つの決まりがそろったよい書き方 | 実際の残業の平均時間 |
| 月給22万円(20時間分の固定残業代を含む) | 金額が書いていない | 基本給と固定残業代の金額 |
| 月給23万円(固定残業代20時間分を含む)/賞与 年2回(基本給の2か月分) | 賞与が基本給をもとに決まる | 基本給の額と、賞与の実績 |
3つ目のように賞与が「基本給の◯か月分」と書いてある求人は、固定残業代のぶん基本給が低いと、賞与も少なくなります。年収で比べてください。
求人票と面接で確かめること
基本給と固定残業代の金額
月給のうち、基本給がいくらで、固定残業代がいくらかを聞きます。
実際の残業の平均
部署の平均の残業時間と、忙しい時期の残業時間を聞きます。
超えた分の払い方
20時間を超えた分が、どのように計算されて払われるかを聞きます。
賞与の決まり方
賞与が基本給をもとに決まるかどうか、去年の実績を聞きます。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- 部署の実際の残業の平均時間
- 20時間を超えた月に、超えた分が払われているか
- 基本給と固定残業代の内訳、賞与の実績
本人が聞くと評価に響かないか心配な項目です。弊社のエージェント経由で応募する場合は、担当者が企業に確かめたうえでお伝えします。
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう入社したあとにやること
入社したら、毎月の給与明細で、固定残業代と超えた分の残業代を確かめます。
| 確かめること | どこで見るか |
|---|---|
| 基本給と固定残業代の金額 | 労働条件通知書・給与明細 |
| その月の残業時間 | 勤怠の記録・給与明細 |
| 20時間を超えた分の残業代 | 給与明細 |
責任者
超えた分が払われないときの相談先
20時間を超えた分の残業代が払われないときは、公的な窓口に無料で相談できます。
| 窓口 | 相談できること |
|---|---|
| 総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署の中) | 残業代・職場のトラブル全般 |
| 労働基準監督署 | 法律に反しているおそれがあるときの相談・申告 |
| 労働条件相談ほっとライン(厚生労働省の委託事業) | 平日の夜や土日にも電話で相談できる |
相談するときは、給与明細と、自分でつけた残業時間のメモを持っていくと話が早く進みます。法律の判断が必要なことは、この記事では答えられません。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:20時間は「基本給」と「計算」を確かめる
固定残業20時間の求人で見ること
- 基本給と固定残業代の金額と時間が書いてあるか
- 超えた分を払うと書いてあるか
- 自分で計算して、20時間分に足りているか
- 基本給が、同じ仕事のほかの求人と比べて低すぎないか
- 賞与が基本給をもとに決まるか
固定残業20時間は、計算が正しく、基本給も十分なら、残業の少ない職種ではむしろ得なしくみになります。反対に、中身を教えてもらえない、計算が足りないなら、見送りを考えてください。もっと長い時間の求人の読み方は「固定残業30時間」の求人はやめとけ?でまとめています。
相談無料・LINEでやり取り求人票の見方に迷ったら、聞いてみませんか気になる求人の条件を、こちらで調べたうえでご案内します。 LINEで無料相談するよくある質問
固定残業20時間は多いですか?
固定残業代のある求人の中では少なめです。20代後半の平均の残業は、施工管理などの技術者で月20時間前後、事務の職種で月11〜13時間でした(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)。
固定残業20時間は1日何時間ですか?
1か月に20日働くとして、1日1時間ほどです。
固定残業20時間の求人は安心ですか?
時間は少なめですが、基本給が低く抑えられていたり、計算が足りなかったりする求人もあります。基本給の額と計算を確かめてください。
残業が20時間より少ない月は、固定残業代が減りますか?
減りません。固定残業代は、実際の残業が少なくても満額払われるしくみです。
20時間を超えた分は払われますか?
払われなければいけません。求人票に「超過分は別途支給」と書いてあるか、面接でも確かめてください。
固定残業代が正しいか、どうやって確かめますか?
基本給を1か月の平均の所定労働時間で割り、1.25をかけて20をかけます。その金額が固定残業代より多ければ、20時間分に足りていません。
固定残業代があるとボーナスは減りますか?
ボーナスが基本給をもとに決まる会社では、基本給が低いぶん少なくなることがあります。年収で比べてください。
固定残業代なしの求人と、どちらがいいですか?
残業が少ない職場なら、固定残業代ありのほうが手取りは多くなることがあります。基本給の額とボーナスの決まり方もあわせて比べてください。
超えた分が払われないときは、どこに相談できますか?
各都道府県の労働局や労働基準監督署の中にある総合労働相談コーナーに、無料で相談できます。
残業の少ない求人を探したいです。
samurai HRでは、残業や給料の希望を伺ったうえで、未経験から応募できる求人をご案内しています。相談は無料です。
次の一歩を決めませんか?