採用事務はやめとけ? 未経験で入る前に見る5つの条件
採用事務は、会社が人を採用するときの事務を受け持つ仕事です。応募してきた人への連絡、面接の日程の調整、書類の管理などが中心で、未経験から人事の仕事に入る入口にもなります。一方で、「日程の調整に1日中追われる」「採用の時期だけ極端に忙しい」という声もあります。違いは、採用の人数と、受け持つ仕事の範囲です。この記事では、やめとけと言われる理由を整理し、応募する前に確かめる5つの条件と、見送る線をまとめました。
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採用事務はどんな仕事か
採用事務は、会社が人を採用するまでの流れを、事務の面から支える仕事です。誰を採用するかを決めるのは面接をする人や採用の担当者で、採用事務はその手前と後ろの手続きを受け持ちます。
会社によっては、会社説明会の運営や、内定した人のフォローまで受け持つこともあります。人材紹介会社など、外の会社とのやり取りが多い職場もあります。
責任者
採用事務の1日(例)
社員300人ほどの会社で、中途採用の事務を受け持つ1年目の人の1日の例です。
| 時間 | すること |
|---|---|
| 9:00 | 出社。夜のうちに届いた応募と、メールの確認 |
| 9:30 | 新しい応募者に、書類を受け取ったことと次の流れを連絡 |
| 10:30 | 面接官の予定を見ながら、面接の日程を応募者に提案 |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:00 | 面接の受付と、オンライン面接の案内の送付 |
| 14:30 | 採用の管理システムに、選考の結果を入力 |
| 15:30 | 人材紹介会社から届いた推薦の確認と、担当者への共有 |
| 16:30 | 内定した人への書類の送付、入社日の調整 |
| 17:30 | 翌日の面接の確認をして退社(採用の多い時期は残業になることがある) |
応募者への連絡は早さが大切です。連絡が遅いと、応募者がほかの会社に決めてしまうことがあるため、1日を通してメールと電話に気を配る仕事です。
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求人を紹介してもらう「やめとけ」と言われる5つの理由
1. 日程の調整に1日中追われる
面接官と応募者の予定を合わせる作業は、1件ずつ何度もやり取りが必要です。採用の人数が多いと、ほとんどの時間がこれで終わることもあります。
2. 採用の多い時期に忙しさが集中する
新卒の採用は、政府の要請で広報は3月、選考は6月、内定は10月以降が目安とされ、その前後に仕事が集中します。中途採用も、年度の始まりに向けて忙しくなりがちです。
3. 板ばさみになりやすい
応募者からは早い連絡を、社内の面接官からは日程の変更を求められ、間に立って調整することがよくあります。
4. 個人情報を扱う緊張感
履歴書や職務経歴書など、応募者の大切な情報を扱うため、送り先の間違いなどが許されません。
5. 事務の範囲にとどまり、採用の判断には関われないことも
採用を決める場には入れず、手続きだけを受け持つ職場もあります。人事の仕事をしたい人には物足りないことがあります。
どれも「採用事務だから必ず起きる」わけではありません
- 採用の人数や、採用の管理システムが整っているかで、忙しさは大きく変わります
- 応募する前に確かめることが大切です
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応募する前に見る5つの条件
条件1. 採用の人数
1年に何人くらい採用するのか。新卒・中途・アルバイトのどれが多いかを聞きます。
条件2. 仕事の範囲
日程の調整と書類の管理だけか、説明会の運営や面接の同席、求人票づくりまで受け持つかを聞きます。
条件3. 忙しい時期と残業
採用の多い時期と、そのときの残業時間を聞きます。
条件4. 採用の管理システム
応募者の情報をシステムで管理しているか、表計算ソフトやメールだけでやっているかを聞きます。
条件5. 先の道
採用の担当者や人事の仕事に広げていけるか。実際にそうなった人がいるかを聞きます。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- 前の担当者が辞めた理由
- 採用の多い時期の実際の残業時間と、有給を取れているか
- 採用事務から、採用の担当者や人事になった人がいるか
本人が聞くと評価に響かないか心配な項目です。弊社のエージェント経由で応募する場合は、担当者が企業に確かめたうえでお伝えします。
面接で聞くときの言い方
| 確かめたいこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 採用の人数 | 1年にどのくらいの人数を採用されていますか。新卒と中途ではどちらが多いですか |
| 仕事の範囲 | 日程の調整のほかに、説明会や求人票づくりも受け持つことはありますか |
| 忙しい時期 | 採用の多い時期は、残業がどのくらいになりますか |
| システム | 応募者の情報は、どのように管理されていますか |
| 先の道 | 採用事務から、採用の担当者になった方はいらっしゃいますか |
採用事務の面接では、面接をする人も「採用の仕事をしている人」です。質問のしかたそのものが、仕事ぶりとして見られていると考えて、短く、わかりやすく聞きましょう。
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求人を紹介してもらう採用事務に向いている人・向いていない人
| 見るところ | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 連絡 | 早く、ていねいに返事ができる | 返事を後回しにしがち |
| 調整 | 予定を組み直すのが苦にならない | 予定が変わると気持ちが乱れる |
| 人 | いろいろな人とやり取りするのが好き | 人と話すのが苦手 |
| 管理 | 情報を正しく整理できる | 細かい管理が苦手 |
採用事務は、応募者が会社と最初にやり取りする相手です。感じのよい連絡ができるかが、会社の印象にも関わります。20代で社会人経験が浅くても、接客のアルバイトや、サークルでの日程の調整の経験は活かせます。
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採用事務の給料は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の職種「庶務・人事事務員」で確かめられます。人事・総務の事務をする人が入る区分で、採用事務もここに入ります。
職種「庶務・人事事務員」の給与(全国平均)
| 年齢 | 月給(残業代除く) | 年収の目安 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 約23.3万円 | 約339万円 |
| 25〜29歳 | 約26.3万円 | 約423万円 |
| 30〜34歳 | 約29.3万円 | 約478万円 |
| 全年齢 | 約32.5万円 | 約514万円 |
20代前半の残業は平均で月9時間、20代後半は月13時間でした。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」第5表(職種(小分類)、年齢階級別、産業計)。一般労働者・男女計・企業規模計(10人以上)。残業代を除く毎月の給与は6月分の所定内給与額。年収の目安は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額(前年1年間)」で計算したもの。正社員以外のフルタイムで働く人も含みます。「庶務・人事事務員」の値(所定内給与額 20〜24歳 232.7千円、25〜29歳 263.2千円、30〜34歳 292.5千円、年齢計 324.7千円。きまって支給する現金給与額・年間賞与は 20〜24歳 251.0千円・382.8千円、25〜29歳 291.6千円・733.8千円、30〜34歳 321.6千円・924.6千円、年齢計 346.5千円・977.2千円)。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」。職種は第5表(会計事務従事者 265.0千円、庶務・人事事務員 263.2千円、その他の一般事務従事者 249.9千円)、全職種は第2表の25〜29歳(267.2千円)。
採用事務は、派遣社員や契約社員の求人も多い仕事です。上の数字には正社員以外のフルタイムで働く人も入っているので、応募する求人の雇用形態と給料は、1件ずつ確かめてください。
会社の種類によって、採用事務の中身はこう変わる
| 会社の種類 | よくある採用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 小売・飲食・物流 | アルバイト・パートの大量採用 | 応募の件数がとても多い。電話の対応が多い |
| メーカー・大手企業 | 新卒の一括採用 | 説明会や面接の運営が中心。時期による波が大きい |
| IT・ベンチャー | 中途の専門職の採用 | 人材紹介会社やスカウトのやり取りが多い |
| 人材紹介・派遣会社 | 登録者や派遣スタッフの受付 | 社外の人とのやり取りが中心 |
人事の仕事全体に興味がある人は、人事はやめとけ?の記事も参考になります。採用事務は、人事の仕事を内側から見られる入口です。
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求人を紹介してもらう求人のルールの変更で、気をつけることが増えた
採用事務は、求人票や応募者の情報を扱うため、関係する法律のルールを知っておく必要があります。最近の主な変更は次のとおりです。
| ルール | いつから | 採用事務の仕事への影響 |
|---|---|---|
| 求人の情報を正しく、新しく保つ決まり(職業安定法の改正) | 2022年10月 | 求人票の内容を実際と合わせ、古い求人を残さない |
| 働く場所・仕事の「変更の範囲」を示す決まり | 2024年4月 | 求人票や労働条件の書面に、将来の配置換えの範囲も書く |
また、厚生労働省は応募者の本籍や家族のことなど、仕事に関係のないことを聞かない「公正な採用選考」を呼びかけています。採用事務が応募者に送る書類や質問の用紙をつくるときにも関わります。
出典:厚生労働省「令和4年10月1日から改正職業安定法が施行されます」「令和6年4月からの労働条件明示のルール変更」「公正な採用選考の基本」。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
採用事務の求人でよくある書き方を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 採用アシスタント(未経験歓迎)/日程の調整・応募者の対応 | 日程の調整と連絡が中心 | 1日に調整する面接の件数 |
| 採用事務(新卒採用の担当)/説明会の運営あり | 時期による忙しさの波が大きい | 3月〜6月ごろの残業時間 |
| 人事(採用事務から始めて、採用の担当へ) | 先の道が示されている | 実際に担当になった人がいるか |
3つ目のように先の道が書いてある求人は、採用事務のあとに人事の仕事を目指したい人に向いています。
入社1年目の流れ(例)
1年目は、応募から入社までの流れをひととおり経験することが目標です。どの段階で応募者が辞退しやすいかに気づけると、採用の担当者として評価されやすくなります。
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求人を紹介してもらう入ってからよくある悩みと、その対処
日程の調整が終わらない
面接官の空いている時間を前もって出してもらい、応募者に選んでもらう形にすると、やり取りの回数が減ります。
応募者からの連絡が途切れる
連絡は、次に何をすればよいかを1通にまとめて送ります。返事がないときに、いつ連絡し直すかを決めておきます。
社内の面接官が予定を変える
変更が多い人には、早めに確認の連絡を入れます。困ったときは、上司から頼んでもらうのも手です。
個人情報の扱いが不安
送る前に宛先と添付を確かめる手順を決めて、毎回同じ順番で見直します。
責任者
3年後・5年後の道
| 時期 | 道の例 |
|---|---|
| 1〜2年目 | 応募から入社までの手続きを1人で回せる |
| 3年目ごろ | 採用の担当者(面接や求人票づくり)、採用の計画づくりの補助 |
| 5年目ごろ | 採用の責任者、人事の幅広い仕事、人材紹介会社のキャリアアドバイザーなど |
採用の経験は、人事の仕事だけでなく、人材サービスの会社でも活かせます。最初の会社で、数字(応募数・面接数・採用数)を見る習慣をつけておくと、次の道が広がります。
未経験から入りやすい会社の特徴
こんな会社なら、未経験でも始めやすい
- 採用の担当が2人以上いて、教えてくれる先輩がいる
- 採用の管理システムが入っている
- 採用の人数と忙しい時期を、数字で教えてくれる
- 応募者の個人情報の扱い方が決まっている
- 採用事務から担当者になった人がいる
事務の仕事を広く探している人は、一般事務はやめとけ?や、事務職の求人一覧も見てみてください。
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求人を紹介してもらう20代・未経験の面接で聞かれること
「なぜ採用の仕事をしたいのですか」
「予定が急に変わったら、どうしますか」
採用事務の面接では、連絡の早さとていねいさ、予定を組み直す力を、具体的な場面で話すと伝わります。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:採用事務は「採用の人数と仕事の範囲」で選ぶ
応募する前に見る5つの条件
- 採用の人数(新卒・中途・アルバイト)
- 仕事の範囲(日程の調整だけか、説明会や面接の同席まであるか)
- 忙しい時期と残業
- 採用の管理システム
- 先の道(採用の担当者や人事へ)
この5つに具体的な答えが返ってくる会社を選べば、採用事務は20代から人事の仕事に近づける入口になります。
相談無料・LINEでやり取り求人票の見方に迷ったら、聞いてみませんか気になる求人の条件を、こちらで調べたうえでご案内します。 LINEで無料相談するよくある質問
採用事務は未経験でもなれますか?
なれます。日程の調整や応募者への連絡は、未経験から覚えやすい仕事です。採用の担当が2人以上いる会社から始めると安心です。
採用事務と人事の違いは何ですか?
人事は採用・教育・評価・労務など、人に関わる仕事全体を受け持ちます。採用事務は、その中の採用の手続きを受け持つ仕事です。
採用事務の給料はどのくらいですか?
職種「庶務・人事事務員」の毎月の給与(残業代などを除く)の平均は、20〜24歳で約23.3万円、25〜29歳で約26.3万円です。賞与を含めた年収の目安は、20代前半で約339万円、20代後半で約423万円です(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)。
採用事務はいつ忙しいですか?
新卒採用では、政府の要請で広報は3月、選考は6月、内定は10月以降が目安とされ、その前後に忙しくなります。中途採用は会社によって違うので、面接で聞いてください。
採用事務は派遣が多いですか?
派遣や契約社員の求人も多い仕事です。正社員を希望する場合は、雇用形態を必ず確かめてください。
採用事務から採用の担当者になれますか?
なれる会社もあります。面接で、実際に採用事務から担当者になった人がいるかを聞いてください。
採用事務に役立つ資格はありますか?
入るときに必須の資格は多くありません。パソコン(メールと表計算ソフト)の基本ができると始めやすく、人事の道に進むなら社会保険労務士などの資格が役立ちます。
応募者の個人情報で気をつけることは?
送り先の間違いや、必要のない情報を集めないことが大切です。会社の決まりに沿って扱い、決まりがない場合は上司に確かめてください。
採用事務はどんな人に向いていますか?
早く、ていねいに連絡ができ、予定が変わっても組み直せる人です。いろいろな人とやり取りするのが好きな人が続けやすい仕事です。
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