「昇給あり」の求人はやめとけ? 実績と昇給のしくみの読み方と見送る線
求人票の「昇給あり」は、給料が上がるしくみがある、という意味です。ただ、いつ、いくら、どんな条件で上がるかまでは書いていないことがほとんどです。「昇給あり」の言葉だけで選ぶと、入社してから何年も給料がほとんど変わらない、ということも起こります。この記事では、昇給の種類と法律での扱い、全国の賃上げの実績を整理し、昇給率による5年後の差を計算したうえで、応募する前に確かめることと「この条件なら見送る」線をまとめました。
- 0円相談から入社まで無料です
- 1分3つの質問に答えるだけ
- 未経験OK20代・30代の転職を支援
相談のしかたを選べますすべて無料です
「昇給あり」とは
昇給は、基本給などの毎月の給料が上がることです。求人票の「昇給あり」は、給料を上げるしくみがある、という意味で、上がる額や時期を約束するものではありません。
多くの会社では、評価の結果や会社の業績によって、上がる額が変わります。業績が悪い年は、昇給がないこともあります。
責任者
昇給の種類と、その意味
昇給には、いくつかの種類があります。求人票や面接で出てくる言葉を整理しておきましょう。
| 言葉 | 意味 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 定期昇給(定昇) | 毎年決まった時期に、年数や評価に応じて上がる | 評価が低いと、上がらないこともある |
| ベースアップ(ベア) | 会社全体の給料の水準を上げる | 毎年あるとは限らない |
| 昇格・昇進 | 等級や役職が上がり、給料の表が変わる | 上がるまでの年数と条件 |
| 臨時昇給 | 時期を決めずに、成果などで上がる | 制度として決まっていないことも |
求人票に「昇給年1回」とあれば定期昇給のことが多く、「昇給あり(業績・評価による)」とあれば、上がる額は年によって変わる、という意味です。
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう法律での扱い:昇給は「約束」ではない
法律では、会社に毎年昇給させる義務はありません。ただし、昇給のしくみを働く人に示すことは決まっています。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 働く条件を示すとき | 昇給に関することも、雇うときに必ず示す事項の1つ(口頭でもよいとされる) |
| 就業規則 | 昇給に関することを就業規則に書く(10人以上の職場) |
| 昇給しないこと | 決まりにしたがって昇給しなくても、それだけで法律違反にはならない |
昇給は、雇うときに書面で渡すことまでは義務になっていないため、口頭の説明だけで済まされることがあります。あとで「聞いていた話と違う」とならないよう、メールや書面で残してもらうのが安心です。
出典:労働基準法第15条・同法施行規則第5条(労働条件の明示)、労働基準法第89条第2号(就業規則の記載事項)。
【無料診断】転職で失敗したくない方へ
- 求人を見ても、どの職種が自分に合うのか分からない
- 未経験でも応募できる仕事を知りたい
- いきなり相談するのは、まだ早い気がする
ひとつでも当てはまる方は、60秒の適職診断を試してみてください。登録は不要です。
無料・登録なし60秒でわかる 適職診断8つの質問に答えると、向いていそうな職種と、未経験歓迎の求人が表示されます。 診断をはじめる適職診断で分かること
- 8つの質問から、向いていそうな職種
- その職種の、未経験歓迎の求人
- その職種が、どんな仕事か
全国では、どのくらい給料が上がっているか
厚生労働省の調査では、2025年に1人あたりの給料を引き上げた(引き上げる予定を含む)企業は91.5%でした。1人あたりの毎月の給料の引き上げ額は平均13,601円、引き上げ率は4.4%で、比べられる1999年以降で最も高い水準です。
出典:厚生労働省「令和7年賃金引上げ等の実態に関する調査」(常用労働者100人以上の民間企業が対象)。前年(令和6年)は、引き上げた企業91.2%、改定額11,961円、改定率4.1%。
この調査は100人以上の企業が対象です。会社が小さいほど引き上げ率は低い傾向があります。「全国で4%上がっている」から、応募する会社も同じとは限りません。
昇給率で、5年後の給料はこう変わる
同じ月給22万円で入社しても、昇給のしかたで5年後の給料は大きく変わります(計算のための例です)。
| 昇給のしかた | 1年目 | 3年目 | 5年目 |
|---|---|---|---|
| 毎年2%上がる | 22.0万円 | 22.9万円 | 23.8万円 |
| 毎年4%上がる | 22.0万円 | 23.8万円 | 25.7万円 |
| 毎年3,000円上がる | 22.0万円 | 22.6万円 | 23.2万円 |
| ほとんど上がらない | 22.0万円 | 22.0万円 | 22.0万円 |
毎年2%と4%では、5年目の月給に約1.9万円の差がつき、1年で20万円をこえる差になります。賞与を「基本給の◯か月分」で計算する会社なら、賞与にも差が広がります。
計算のしかた
- 5年目の月給 = 1年目の月給 ×(1+昇給率)を4回かけたもの
- 例:22万円 × 1.04 × 1.04 × 1.04 × 1.04 = 約25.7万円
賞与のしくみは「賞与年2回」の求人はやめとけ?、基本給の見方は「基本給が低い」求人はやめとけ?でまとめています。
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう「昇給あり」の書き方と、わかること
| 求人票の書き方 | わかること | わからないこと |
|---|---|---|
| 昇給あり | しくみがあること | 時期・額・実績 |
| 昇給年1回(4月) | 時期 | 額・実績 |
| 昇給年1回(昨年度実績 平均月5,000円) | 時期と去年の実績 | 評価による差、毎年続いているか |
| 昇給あり(業績・評価による) | 額が年で変わること | 去年の実績 |
一番わかるのは、時期と、去年の実績が書いてある求人です。書いていなければ、面接で聞いてください。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
昇給の書き方でよくある例を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 昇給あり(頑張り次第で月給30万円以上も可能) | 上限の例。平均の数字は書いていない | 入社3年目の人の平均の月給 |
| 昇給年1回・賞与年2回 | 時期はわかる。額はわからない | この数年の昇給の実績(額か率) |
| 昇給随時(実力に応じて) | 決まった時期がない | 昇給した人の割合と、決め方 |
1つ目のような「◯万円以上も可能」は、一番うまくいった人の例のことがあります。入社して3年ほどの人の平均を聞くと、実際に近い数字がわかります。
求人票と面接で確かめること
昇給の時期と回数
年に何回、何月に昇給があるかを聞きます。
この数年の実績
去年と、この数年の平均の昇給額(または率)を聞きます。
昇給の決め方
評価で決まるなら、評価の基準と、誰が評価するかを聞きます。
入社3年目の人の給料
3年ほど働いた人の平均の月給を聞くと、上がり方がわかります。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- この数年の昇給の実績
- 評価の基準と、昇給した人の割合
- 入社3年目の人の平均の月給
\ 希望に合う求人をご紹介します /
求人を紹介してもらう入社したあとにやること
入社したら、昇給の決まりが書いてある書面をそろえ、毎年の給料を記録しておきましょう。
| 確かめること | どこで見るか |
|---|---|
| 昇給の時期と決め方 | 就業規則(賃金規程)、評価の規程 |
| 自分の評価の結果 | 評価の面談、評価の通知 |
| 実際に上がった額 | 給与明細(昇給の前と後) |
責任者
困ったときの相談先
就業規則で決まっている昇給がされない、説明と違うなど、困ったときは公的な窓口に無料で相談できます。
| 窓口 | 相談できること |
|---|---|
| 総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署の中) | 給料・評価・職場のトラブル全般 |
| 労働基準監督署 | 法律に反しているおそれがあるときの相談・申告 |
| 労働条件相談ほっとライン(厚生労働省の委託事業) | 平日の夜や土日にも電話で相談できる |
相談するときは、就業規則(賃金規程)、給与明細、雇うときに受け取った書面を持っていくと話が早く進みます。法律の判断が必要なことは、この記事では答えられません。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:「昇給あり」は「時期と実績」で読む
「昇給あり」の求人で見ること
- 昇給の時期と回数
- この数年の実績(額か率)
- 昇給の決め方(評価の基準)
- 入社3年目の人の給料
- 説明を書面やメールで残してもらえるか
昇給は約束されたお金ではありません。迷ったら、いまの月給だけで生活できるかを先に確かめ、昇給は上乗せとして考えるのが安全です。
相談無料・LINEでやり取り求人票の見方に迷ったら、聞いてみませんか気になる求人の条件を、こちらで調べたうえでご案内します。 LINEで無料相談するよくある質問
「昇給あり」とは、毎年給料が上がるという意味ですか?
給料が上がるしくみがある、という意味で、毎年いくら上がるかは約束していません。時期と去年の実績を確かめてください。
昇給がなくても違法ではないのですか?
法律で毎年昇給させる義務はありません。ただし、就業規則で決まっている昇給がされない場合は、相談先に聞いてみてください。
定期昇給とベースアップの違いは何ですか?
定期昇給は、年数や評価に応じて毎年決まった時期に上がるしくみです。ベースアップは、会社全体の給料の水準を上げることです。
全国では、どのくらい給料が上がっていますか?
厚生労働省の調査では、2025年の1人あたりの毎月の給料の引き上げは平均13,601円、引き上げ率は4.4%でした(100人以上の企業が対象)。
昇給率が2%と4%では、どのくらい差がつきますか?
月給22万円で入社した場合、5年目の月給は2%で約23.8万円、4%で約25.7万円となり、約1.9万円の差になります。
面接で昇給のことを聞いても大丈夫ですか?
聞いて大丈夫です。「長く働きたいので、評価と昇給のしくみを伺いたい」と、働く意欲とあわせて聞くと伝わりやすくなります。
「昇給随時」とは何ですか?
決まった時期ではなく、成果などに応じてそのつど昇給する、という意味です。昇給した人の割合と決め方を確かめてください。
昇給の説明は書面でもらえますか?
昇給は、雇うときに書面で渡す義務まではありません。聞いた説明を、メールなどで残してもらえるか頼んでみましょう。
昇給がされないときは、どこに相談できますか?
総合労働相談コーナー(労働局・労働基準監督署の中)に無料で相談できます。
昇給の実績がある求人を探したいです。
samurai HRでは、給料や働き方の希望を伺ったうえで、未経験から応募できる求人をご案内しています。相談は無料です。
次の一歩を決めませんか?