「4週6休」の求人はやめとけ? 年間休日の目安と見送る線
「4週6休」は、4週間(28日)のうちに6日休める、という意味です。毎週2日休める「完全週休2日制」と比べると、4週間で2日少なくなります。建設や運送、医療・介護などの求人でよく見る書き方です。この記事では、言葉の意味と法律での位置づけ、1年に直したときの休みの数、1日の働く時間との関係を計算で示し、応募する前に確かめることと「この条件なら見送る」線をまとめました。
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「4週6休」とは、4週間で6日休めること
「4週6休」は、4週間(28日)を1つの区切りにして、そのうち6日が休みという意味です。週ごとに見ると、2日休める週と1日だけ休める週がまじります。
ただし、どの週に何日休むかは会社が決めます。上の図のように交互になるとは限らず、月の前半にまとめて働き、後半にまとめて休むシフトもあります。
「4週8休」「完全週休2日制」との違い
4週8休は4週間で8日休み、完全週休2日制は毎週2日休みです。4週6休は、そのどちらよりも4週間で2日少なくなります。
「隔週休2日制」とほぼ同じ日数
2週に1回だけ2日休める隔週休2日制も、4週間で6日休みになります。呼び方が違っても、日数は同じと考えてかまいません。
責任者
法律では「週1日」か「4週4日」の休みが最低ライン
労働基準法は、会社に毎週少なくとも1日の休日を与えるよう決めています。あわせて、4週間で4日以上の休日を与える形(変形休日制)も認めています。
| 休みの決まり | 内容 |
|---|---|
| 法律の最低ライン | 毎週1日、または4週間で4日以上の休日 |
| 4週6休 | 最低ラインより4週間で2日多い |
| 4週8休・完全週休2日制 | 最低ラインより4週間で4日多い |
つまり、4週6休そのものは法律の休日の決まりを守っています。問題になりやすいのは休みの日数ではなく、次の章で見る1日の働く時間との組み合わせです。
出典:労働基準法第35条(休日)。
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求人を紹介してもらう1日8時間なら、週40時間を超える計算になる
労働基準法では、働く時間は1日8時間・1週40時間までが原則です(法定労働時間)。4週6休で1日8時間働くと、どうなるかを計算します。
| 計算 | 4週6休・1日8時間 | 完全週休2日制・1日8時間 |
|---|---|---|
| 4週間の出勤日 | 28日−6日=22日 | 28日−8日=20日 |
| 4週間の働く時間 | 22日×8時間=176時間 | 20日×8時間=160時間 |
| 法律の上限(40時間×4週) | 160時間 | 160時間 |
| 上限を超える分 | 16時間 | 0時間 |
4週6休で1日8時間の会社は、4週間で16時間、法律の上限を超えます。この分は残業として割増の賃金を払うか、「変形労働時間制」という仕組みで、働く時間の配分を前もって決めておく必要があります。
1日の働く時間が短ければ収まる
1日7時間15分なら、22日×7時間15分=159時間30分で、160時間に収まります。4週6休の求人では、1日の所定労働時間が8時間より短く決めてあることがよくあります。
求人票で見るのは「休みの日数」と「1日の時間」の組み合わせ
休日の数だけでなく、始業と終業の時刻、休憩の時間を見て、1日に何時間働くのかを計算してみてください。
出典:労働基準法第32条(労働時間)・第32条の2〜第32条の4(変形労働時間制)。
1日8時間で4週6休なのに、変形労働時間制の説明も、超えた分の残業代の説明もない場合は、働いた時間に対して正しく賃金が払われていないおそれがあります。
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1年に直すと、休みは何日になるか
4週6休を1年(365日)に直すと、週の休みだけで約78日です(365日÷28日×6日)。ここに夏季・年末年始などの休みが加わって、年間休日になります。
| 休み方 | 週の休みだけの日数(1年の目安) | 夏・年末年始を7日足すと |
|---|---|---|
| 4週4休(法律の最低) | 約52日 | 約59日 |
| 4週6休 | 約78日 | 約85日 |
| 4週8休・完全週休2日制 | 約104日 | 約111日 |
4週6休の会社は、年間休日が80日台〜90日台になることが多くなります。完全週休2日制の会社と比べると、1年で25日ほど休みが少ない計算です。
「年間休日」の数字があれば、そちらを優先して見る
- 求人票に年間休日の日数が書いてあれば、4週6休という言葉より正確です
- 書いていなければ、面接で「年間休日は何日ですか」と聞いてください
全国の会社の年間休日と比べる
厚生労働省の調査で、会社ごとの年間休日の分かれ方を見ると、次のとおりです。
出典:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」(令和5年1年間の状況)。年間休日総数階級別企業割合。1企業平均の年間休日は112.1日、労働者1人平均は116.4日。
年間休日が99日以下の会社は全体の12.4%です。4週6休の会社は、全国の会社の中で休みが少ないほうの1割ほどに入ると考えてよいでしょう。平均(1企業あたり112.1日)と比べると、20日以上少ないことになります。
週の休み方で見ても、毎週2日休める完全週休2日制の会社は56.7%、週休1日や1日半の会社は7.5%でした。
出典:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」(令和5年1年間の状況)。主な週休制の形態別企業割合。
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求人を紹介してもらう4週6休が多い仕事と、その理由
4週6休は、現場が毎日動いている仕事や、土曜日も仕事がある業種で多く見られます。
| 仕事 | 4週6休が多い理由 | 見ておきたいこと |
|---|---|---|
| 建設(施工管理・職人) | 土曜日も工事を進める現場がある | 現場ごとの休み(土曜閉所の回数) |
| 運送・物流 | 毎日荷物が動く | 1日の拘束時間と休みの曜日 |
| 医療・介護 | 24時間・365日の仕事 | 夜勤の回数と、夜勤明けの扱い |
| 製造(工場) | 会社のカレンダーで動く | 年間カレンダーと連休の日数 |
| 美容・サービス | 土日が忙しい | 平日休みでよいか |
建設の仕事では、国土交通省が公共工事を中心に4週8休(週休2日)を広げる取り組みを進めています。同じ建設でも、4週8休の会社と4週6休の会社がまじっているので、求人を見比べる価値があります。施工管理の求人の見方は施工管理の求人で見る条件でもまとめています。
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適職診断をする(無料)「やめとけ」と言われる4つの理由
1. 1年で25日ほど休みが少ない
完全週休2日制の会社と比べると、休みの差は1年で約1か月分になります。体力の回復や、友人と予定を合わせることがむずかしくなりがちです。
2. 1日の時間しだいで、残業が当たり前になる
1日8時間で4週6休だと、4週間で16時間が上限を超えます。残業代の扱いが説明されないまま働いている人もいます。
3. 休みの曜日がばらばら
土曜日が休みの週と出勤の週がまじるため、先の予定を立てにくくなります。シフト制だと、さらに休みの日が読めません。
4. 連続で働く日が長くなることがある
4週間の中で休みの置き方が決まるので、休みを月の後半に寄せると、前半に長く続けて働くことになります。
4週6休でも働きやすい会社はあります
- 1日の働く時間が短めに決めてある
- 休みの曜日が決まっていて、連休の取り方も説明がある
- 年間休日が100日を超えるように、夏や年末年始の休みが別にある
求人票の実例を読む
休みの書き方でよくある例を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 4週6休(日曜・他)/年間休日90日 | 日曜のほかに、4週間で2日の休み。夏や年末年始を含めて90日 | 1日の働く時間と、土曜日に休める回数 |
| 4週6休以上(現場による) | 現場しだいで休みが変わる。6休が最低という意味 | この1年の、実際の平均の休日数 |
| 4週6休・1日8時間・月給25万円(固定残業代なし) | 4週間で16時間が上限を超える計算。残業代の扱いが書いていない | 上限を超える分の扱い(残業代か、変形労働時間制か) |
3つ目のように、1日8時間と4週6休が同時に書いてある求人は、残業代か変形労働時間制の説明を必ず聞いてください。固定残業代のある求人の読み方は「固定残業45時間」の求人はやめとけ?でまとめています。
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求人を紹介してもらう求人票と面接で確かめること
年間休日の日数
4週6休という言葉より、年間休日の日数のほうが正確です。夏季・年末年始の休みが別にあるかも聞きます。
1日の働く時間
始業・終業の時刻と休憩から、1日に何時間働くかを確かめます。8時間なら、上限を超える分の扱いを聞きます。
休みの曜日と決め方
日曜は固定か、残りの休みは誰がいつ決めるのか。前の月のいつごろに決まるのかを聞きます。
休日出勤と振替
決まった休みの日に出勤することがあるか。そのとき、ほかの日に休めているかを確かめます。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- この1年で、社員が実際に休めた日数の平均
- 1日8時間を超える分の残業代の扱い
- 休みの希望がどのくらい通っているか
本人が聞くと評価に響かないか心配な項目です。弊社のエージェント経由で応募する場合は、担当者が企業に確かめたうえでお伝えします。
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適職診断をする(無料)入社したあとにやること
休みと働く時間の決まりは、入社のときに受け取る書面に書いてあります。入社したら、次の3つを手元にそろえておきましょう。
| 確かめること | どこで見るか |
|---|---|
| 休日の数と曜日 | 労働条件通知書・会社の年間カレンダー |
| 1日の働く時間と変形労働時間制の有無 | 労働条件通知書・就業規則 |
| 残業代の計算のしかた | 就業規則(賃金規程)・給与明細 |
毎月の出勤日と、家に帰った時刻をメモしておくと、あとで残業代や休みのことを相談するときに役立ちます。
責任者
困ったときの相談先
休みや残業代のことで困ったときは、公的な窓口に無料で相談できます。
| 窓口 | 相談できること |
|---|---|
| 総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署の中) | 休み・残業代・職場のトラブル全般 |
| 労働基準監督署 | 法律に反しているおそれがあるときの相談・申告 |
| 労働条件相談ほっとライン(厚生労働省の委託事業) | 平日の夜や土日にも電話で相談できる |
法律の判断が必要なことは、この記事では答えられません。上の窓口で、書面とメモを見せて相談してください。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:4週6休は「年間休日」と「1日の時間」で判断する
4週6休の求人で見ること
- 年間休日の日数(夏季・年末年始の休みが別にあるか)
- 1日の働く時間(8時間なら、上限を超える分の扱い)
- 休みの曜日と、いつ決まるのか
- 休日出勤の多さと振替の取り方
- 同じ仕事で、4週8休や完全週休2日制の求人がないか
4週6休だから必ず悪いわけではありません。1日の時間が短めで、年間休日が100日に近い会社なら、働きやすいこともあります。反対に、1日8時間で残業代の説明がないなら、見送りを考えてください。
休みの少なさが不安な人は、「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いもあわせて読んでみてください。
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4週6休とは何ですか?
4週間(28日)のうちに6日休める働き方です。2日休める週と1日だけ休める週がまじります。
4週6休は違法ですか?
休みの日数としては、法律の最低ライン(毎週1日、または4週間で4日)を上回るので違法ではありません。ただし、1日8時間で働くと4週間で16時間が週40時間の上限を超えるため、残業代か変形労働時間制の扱いが必要です。
4週6休の年間休日は何日くらいですか?
週の休みだけで1年に約78日です。夏季・年末年始の休みが加わり、80日台〜90日台になることが多くなります。
4週6休と隔週休2日制は同じですか?
どちらも4週間で6日休みになるので、日数はほぼ同じです。休みの曜日の決め方が違うことがあります。
4週6休と4週8休はどのくらい違いますか?
4週間で2日、1年で約26日の差になります。
全国で年間休日が少ない会社はどのくらいありますか?
厚生労働省の令和6年就労条件総合調査では、年間休日が99日以下の会社は12.4%でした。1企業平均は112.1日です。
4週6休の求人で、面接で何を聞けばいいですか?
年間休日の日数、1日の働く時間、休みの曜日の決め方、休日出勤と振替の取り方の4つを聞いてください。
建設業は4週6休が当たり前ですか?
会社や現場によって違います。国土交通省は公共工事を中心に週休2日(4週8休)を広げる取り組みを進めており、4週8休の会社も増えています。
4週6休の会社に入ってしまったら、どうすればいいですか?
まず労働条件通知書と就業規則で、休みと1日の時間、残業代の決まりを確かめてください。説明と違う場合は、総合労働相談コーナーなどの公的な窓口に相談できます。
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