キャリアアドバイザーはやめとけ? 未経験で入る前に見る5つの条件
キャリアアドバイザーは、転職したい人と面談して、希望や経験に合う求人を紹介し、内定・入社まで支える仕事です。人の人生の大きな決断に関われるやりがいがあり、未経験歓迎の求人もあります。一方で、「面談数や入社数の目標がきつい」「企業と求職者の板ばさみになる」という声もあります。この記事を書いているsamurai HRも人材紹介の会社なので、内側から見た注意点もふまえて、やめとけと言われる理由と、応募する前に確かめる5つの条件、見送る線をまとめました。
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キャリアアドバイザーはどんな仕事か
キャリアアドバイザー(CA)は、転職したい人の側に立って、仕事探しを最初から最後まで支える仕事です。
人材紹介の会社の売上は、紹介した人が入社したときに、採用した企業から受け取る手数料です。仕事を探す人からは、原則として手数料を受け取れないと法律で決まっています。そのため、入社の数が会社の売上と、キャリアアドバイザーの評価に直結します。
出典:職業安定法第32条の3(手数料)。
責任者
キャリアアドバイザーの1日(例)
20代の転職を支える人材紹介の会社で、1年目のキャリアアドバイザーの1日の例です。
| 時間 | すること |
|---|---|
| 9:30 | 出社。メールの確認、今日の面談の準備 |
| 10:00 | オンラインで求職者と初回の面談(1時間) |
| 11:30 | 面談した人に合う求人を探し、紹介の準備 |
| 12:30 | 昼休み |
| 13:30 | 求職者の職務経歴書の添削 |
| 15:00 | 企業の採用担当(または社内の法人担当)と、推薦や面接の日程を調整 |
| 17:00 | 面接を控えた人と、オンラインで面接の練習 |
| 19:00 | 面談の記録を入力して退社(仕事帰りの人との面談で遅くなる日もある) |
求職者は働きながら転職活動をしている人が多いため、平日の夜や土曜日に面談が入ることがあります。働く時間の決まりは会社ごとに違います。
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求人を紹介してもらう「やめとけ」と言われる5つの理由
1. 目標の数字がきつい
面談数・推薦数・内定数・入社数など、細かく数字で追われる会社があります。入社数が売上に直結するためです。
2. 企業と求職者の板ばさみになる
求職者の希望と、企業の求める条件が合わないとき、間に立って調整する苦しさがあります。
3. 自分ではどうにもならない結果が多い
選考の結果や、内定の辞退、入社の直前の取り消しなど、自分の力だけでは決められないことが多い仕事です。
4. 夜や土日の面談がある
求職者の都合に合わせると、面談の時間が夜や休日になりがちです。
5. 求職者の人生を背負う重さ
転職は人生の大きな決断です。うまくいかなかったときに、責任を重く感じる人もいます。
どれも「キャリアアドバイザーだから必ず起きる」わけではありません
- 目標を入社数だけでなく、面談の質で見る会社もあります
- 面談の時間帯を決めて、働く時間を守っている会社もあります
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法律の決まり:人材紹介は許可がいる仕事
人材紹介(有料職業紹介)は、国の許可を受けた会社しかできない仕事です。応募する会社が許可を持っているかは、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で確かめられます。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 事業の許可 | 厚生労働大臣の許可がいる(職業安定法第30条) |
| 職業紹介責任者 | 事業所ごとに、講習を受けた責任者を置く |
| 求職者からの手数料 | 原則として受け取れない |
| お金での勧誘の禁止 | 「お祝い金」などの名目で、求職者にお金を渡して申し込みを勧めることは禁止(2021年4月から) |
許可番号は、会社のホームページや求人に書いてあります。許可番号の書いていない会社は、応募する前に必ず確かめてください。
出典:職業安定法第30条・第32条の3・第32条の14、厚生労働省「職業紹介事業の業務運営要領」「人材サービス総合サイト」。
応募する前に見る5つの条件
条件1. 両面型か、分業型か
求職者と企業の両方を1人で担当する(両面型)か、求職者の担当だけ(分業型)かを聞きます。
条件2. 目標の決め方
目標は入社数か、面談数か。届かなかったときに何があるかを聞きます。
条件3. 面談の時間帯と休み
夜や土日の面談がどのくらいあるか、休みの曜日と年間休日を聞きます。
条件4. 給料のしくみ
固定給と、成果に応じた手当(インセンティブ)の割合を聞きます。
条件5. 教え方
面談の同席や練習の期間、担当する業界の知識の教え方を聞きます。
面接で直接聞きにくいことは、弊社エージェントが代わりに確認します
- 1年目の人の目標と、実際の達成の割合
- 夜や土日の面談の実際の多さ
- この1年で辞めた人の数と、その理由
本人が聞くと評価に響かないか心配な項目です。弊社のエージェント経由で応募する場合は、担当者が企業に確かめたうえでお伝えします。
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求人を紹介してもらう面接で聞くときの言い方
| 確かめたいこと | 聞き方の例 |
|---|---|
| 担当の形 | 求職者と企業の両方を担当しますか。それとも分業ですか |
| 目標 | 目標はどのような数字で決まりますか。届かなかったときはどうなりますか |
| 時間 | 夜や土曜日の面談は、どのくらいありますか |
| 給料 | 固定給とインセンティブの割合を教えてください |
| 教え方 | 最初は先輩の面談に同席できますか |
人材紹介の会社の面接では、人の話を聞く姿勢と、数字への向き合い方の両方が見られます。
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適職診断をする(無料)キャリアアドバイザーに向いている人・向いていない人
| 見るところ | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| 聞く | 相手の話を最後まで聞ける | すぐに答えを言いたくなる |
| 数字 | 数字の目標も前向きに追える | 数字で評価されるのがいや |
| 切り替え | うまくいかなくても次に進める | 結果をずっと引きずる |
| 正直さ | 合わない求人ははっきり伝えられる | 相手の言うことに合わせてしまう |
キャリアアドバイザーは、人の役に立ちたい気持ちと、数字をつくる力の両方が求められる仕事です。20代で社会人経験が浅くても、自分の就職・転職活動の経験や、アルバイトで後輩の相談に乗った経験は、面接で話せます。
給料を、公的なデータで見る
キャリアアドバイザーだけの統計はありません。ここでは、営業の仕事が入る職種「その他の営業職業従事者」と、人材紹介の会社が入る産業「サービス業(他に分類されないもの)」で働く人全体(職種を問わない)の20代の給与を見ます。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」。その他の営業職業従事者は第5表の25〜29歳(292.4千円)、サービス業(他に分類されないもの)は第5-1表の25〜29歳(244.7千円)、全職種は第2表の25〜29歳(267.2千円)。サービス業(他に分類されないもの)には、職業紹介・労働者派遣業のほか、警備業や建物サービス業なども入ります。
| 年齢 | その他の営業職業従事者の年収の目安 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約376万円 |
| 25〜29歳 | 約484万円 |
| 30〜34歳 | 約558万円 |
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」第5表(職種(小分類)、年齢階級別、産業計)。一般労働者・男女計・企業規模計(10人以上)。残業代を除く毎月の給与は6月分の所定内給与額。年収の目安は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額(前年1年間)」で計算したもの。正社員以外のフルタイムで働く人も含みます。きまって支給する現金給与額・年間賞与は 20〜24歳 281.4千円・387.1千円、25〜29歳 325.0千円・939.4千円、30〜34歳 367.8千円・1168.4千円。
キャリアアドバイザーの給料は、固定給とインセンティブの割合で会社ごとに大きく違います。1年目の平均の収入を、面接で必ず聞いてください。
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求人を紹介してもらう両面型と分業型で、中身はこう変わる
| 形 | する仕事 | 特徴 |
|---|---|---|
| 両面型 | 求職者と企業の両方を1人で担当 | 企業のことを深く知れる。仕事の量は多い |
| 分業型(CA) | 求職者の担当。企業は別の担当(RA) | 面談と支援に集中できる。社内の調整が多い |
| 分業型(RA) | 企業の担当(法人営業) | 求人を集める営業。求職者とは直接話さないことも |
未経験から入るなら、分業型のCAのほうが、面談と支援の力を集中して身につけやすい傾向があります。企業の担当(RA)の仕事は、法人営業はやめとけ?や人事はやめとけ?も参考になります。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
キャリアアドバイザーの求人でよくある書き方を3つ取り上げます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| キャリアアドバイザー(未経験歓迎・年収500万円以上も可) | 上限の例。平均の数字は書いていない | 1年目の平均の年収と、インセンティブの計算のしかた |
| キャリアアドバイザー(分業制・研修3か月) | 面談に集中できる。教える体制がある | 研修のあとの1か月の面談の数 |
| 人材コーディネーター(派遣) | 派遣の仕事の紹介。人材紹介とは仕事が違う | 人材紹介か派遣か |
3つ目の「人材コーディネーター」は、派遣の仕事を紹介する職種のことが多く、正社員の転職を支えるキャリアアドバイザーとは仕事の中身が違います。
入社1年目の流れ(例)
キャリアの相談の知識を深めたい人は、国家資格のキャリアコンサルタント(2016年4月から国家資格)に挑戦する道もあります。仕事に必須ではありませんが、学んだことが面談に活きます。
出典:職業能力開発促進法(キャリアコンサルタントの登録制度、2016年4月施行)。
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求人を紹介してもらう入ってからよくある悩みと、その対処
目標に届かない
入社数だけを見るのではなく、面談数・推薦数・面接数のどこで止まっているかを見ます。止まっている段階の改善に絞ると、数字が動きやすくなります。
内定の辞退が続く
面談のときに、本人が本当に大切にしていることを聞けていたかを振り返ります。条件を確かめる質問を、面談の型に加えましょう。
求職者に強く言えない
合わない求人を勧めないことも、相手のためです。理由を添えて正直に伝える練習を、先輩とロールプレイでしておきます。
夜の面談で疲れる
面談の時間帯を決めて、朝の時間に事務の仕事を寄せます。会社の決まりも確かめましょう。
責任者
3年後・5年後の道
| 時期 | 道の例 |
|---|---|
| 1〜2年目 | 面談から入社まで1人で支え、目標を安定して達成する |
| 3年目ごろ | チームのリーダー、企業の担当(RA)、特定の業界の専門 |
| 5年目ごろ | マネージャー、企業の人事・採用担当、キャリアコンサルタントとしての独立 |
キャリアアドバイザーの経験は、企業の人事や採用の仕事でも活かせます。人の話を聞く力と、数字をつくる力の両方が身につくからです。
未経験から入りやすい会社の特徴
こんな会社なら、未経験でも始めやすい
- 許可番号が、ホームページと求人に書いてある
- 分業型で、最初は先輩の面談に同席できる
- 目標の決め方と、届かなかったときの扱いが具体的
- 面談の時間帯と休みの決まりがある
- 1年目の平均の収入を教えてくれる
採用の仕事に興味がある人は、採用事務はやめとけ?も見てみてください。
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求人を紹介してもらう20代・未経験の面接で聞かれること
「なぜキャリアアドバイザーになりたいのですか」
「目標の数字を追うことに抵抗はありませんか」
キャリアアドバイザーの面接では、人への関心と、数字への前向きさの両方を、具体的な経験で話すと伝わります。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:キャリアアドバイザーは「担当の形と目標の決め方」で選ぶ
応募する前に見る5つの条件
- 両面型か、分業型か
- 目標の決め方
- 面談の時間帯と休み
- 給料のしくみ(固定給とインセンティブ)
- 教え方
この5つに具体的な答えが返ってくる会社を選べば、キャリアアドバイザーは20代から人の転職を支え、人事や採用にも通じる力を身につけられる仕事です。
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キャリアアドバイザーは未経験でもなれますか?
なれます。未経験歓迎の求人もあります。分業型で、先輩の面談に同席できる会社から始めると安心です。
キャリアアドバイザーに資格は必要ですか?
必須の資格はありません。国家資格のキャリアコンサルタントは、学んだことが面談に活きますが、仕事に就くための条件ではありません。
キャリアアドバイザーの給料はどのくらいですか?
キャリアアドバイザーだけの統計はありません。営業の仕事が入る「その他の営業職業従事者」の毎月決まって支払われる給与は、25〜29歳で約29.2万円です(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)。インセンティブは別です。
ノルマはきついですか?
会社によって大きく違います。入社数だけで評価する会社もあれば、面談の質を見る会社もあります。目標の決め方を面接で確かめてください。
両面型と分業型はどちらがいいですか?
未経験なら、面談と支援に集中できる分業型のほうが始めやすい傾向があります。企業のことも深く知りたいなら両面型が合います。
人材紹介の会社が許可を持っているか、どう確かめますか?
厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、会社名や許可番号から確かめられます。
キャリアアドバイザーは土日に休めますか?
会社によります。求職者の都合で土曜日や夜に面談が入ることがあるので、休みの曜日と面談の時間帯を確かめてください。
人材コーディネーターとの違いは何ですか?
人材コーディネーターは派遣の仕事を紹介することが多く、正社員の転職を支えるキャリアアドバイザーとは仕事の中身が違います。
キャリアアドバイザーからどんな仕事に進めますか?
マネージャーのほか、企業の人事・採用担当、特定の業界の専門の担当などに進めます。
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