「月給25万円以上」の求人はやめとけ? 給料の中身の読み方と見送る線
「未経験OK・月給25万円以上」。20代の全国の平均を少し上回る金額なので、目を引く求人です。ただ、25万円の中に何時間分もの残業代が入っていたり、「以上」が一部の人の例だったりすることもあります。この記事では、20代の給料の全国の数字を確かめたうえで、25万円の中身の分け方、最低賃金との比べ方、手取りの目安、求人票と面接で確かめることと「この条件なら見送る」線をまとめました。
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「月給25万円以上」とは
求人票の「月給」は、毎月決まって払われる給料のことです。ただ、その中に何が入っているかは会社ごとにちがいます。基本給だけの会社もあれば、手当や残業代が入っている会社もあります。
「以上」「〜」の読み方
| 書き方 | 読み方 |
|---|---|
| 月給25万円以上 | いちばん低い人で25万円。ただし誰に当てはまるかを確かめる |
| 月給25万円〜35万円 | 経験などで決まる幅。未経験はふつう下の金額 |
| 月給25万円(固定残業代を含む) | 残業代が中に入っている。時間数と金額を見る |
| 月収25万円可 | 月給ではなく、残業代や成果の手当を足した例のことが多い |
責任者
法律の決まり:給料の中身を示すこと
会社は、雇うときに給料の決め方をはっきり示すことが決まっています。固定残業代があるなら、その中身も示します。
| 決まり | 内容 |
|---|---|
| 働く条件を示す(労働基準法第15条) | 給料の決め方・計算・払い方は、書面で示す事項 |
| 固定残業代の示し方(職業安定法の指針など) | 固定残業代を除いた基本給、何時間分でいくらか、超えた分を払うこと、の3つを示す |
| 正しい表示(職業安定法) | うその表示や、誤解を生む表示をしてはいけない |
| 最低賃金(最低賃金法) | 時間あたりにした給料が、都道府県の最低賃金を下回ってはいけない |
最低賃金と比べるときは、固定残業代や通勤手当などを除いた金額を、月の決まった働く時間で割ります。2025年度の最低賃金は、全国の加重平均で1,121円、いちばん高い東京都で1,226円です。
出典:労働基準法第15条・同法施行規則第5条、職業安定法第5条の4、青少年の雇用の促進等に関する法律に基づく指針、厚生労働省「令和7年度地域別最低賃金の答申状況」。
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求人を紹介してもらう全国のデータ:20代の給料はいくらか
国の統計で、フルタイムで働く人の、残業代を含まない毎月の給料(所定内給与額)を年代別に見ます。
| 年代 | 全体 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 23.25万円 | 23.70万円 | 19.73万円 |
| 25〜29歳 | 26.72万円 | 27.28万円 | 21.96万円 |
20代前半なら、残業代を除いて25万円は全国の平均より少し高い水準です。ただし、この統計の数字は残業代を含まないので、固定残業代込みの25万円と比べるのは公平ではありません。
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(一般労働者・男女計・所定内給与額)。
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計算で見る:固定残業代を除くといくらか
「月給25万円(固定残業代を含む)」の求人で、固定残業代の時間数がちがう場合を比べます(月の決まった働く時間を160時間、割増25%とした計算の例です)。
| 固定残業代 | 基本給(手当なし) | 固定残業代の額 | 時間あたり(基本給÷160) |
|---|---|---|---|
| なし | 25.0万円 | 0円 | 約1,563円 |
| 20時間分 | 約21.6万円 | 約3.4万円 | 約1,351円 |
| 30時間分 | 約20.3万円 | 約4.7万円 | 約1,266円 |
| 45時間分 | 約18.5万円 | 約6.5万円 | 約1,156円 |
計算式:基本給 × {1 + 1.25 × 時間数 ÷ 160} = 25万円 となる基本給を求めたもの。
45時間分が入っていると、基本給は18.5万円ほどで、時間あたりは約1,156円です。これは東京都の最低賃金(1,226円)を下回る金額で、全国の加重平均(1,121円)に近い水準です。賞与を「基本給の○か月分」で決める会社なら、賞与にも差が出ます。
手取りの目安
- 額面25万円の手取りは、社会保険料や税金を引いて、ざっくり20万円前後
- 住んでいる場所、年齢、扶養などで変わる
- 1年目は前の年の収入で住民税が決まるため、2年目と差が出ることがある
固定残業代の読み方は「固定残業30時間」の記事にくわしくまとめています。
なぜ「やめとけ」と言われるのか
未経験から月給25万円をもらえる会社は、実際にあります。人が足りない仕事や、資格・夜勤などの負担がある仕事では、はじめから高めの給料を出すことがあるからです。ただ、次のような理由で「思っていたのとちがう」となることがあります。
| 入ってから気づくこと | 理由 |
|---|---|
| 基本給は20万円以下だった | 25万円の中に、固定残業代や手当が多く入っていた |
| 最初の数か月は低かった | 試用期間・研修期間の給料が別に決まっていた |
| 25万円は一部の人だけ | 「以上」が経験者や役職のある人の金額だった |
| 残業や夜勤がとても多い | 高い給料は、働く時間の長さや負担の重さの分だった |
| 何年たっても上がらない | 入口は高いが、昇給のしくみが弱い |
入口の給料が高い求人ほど、「なぜ高いのか」を説明できるかが分かれ目です。
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求人を紹介してもらう求人票の実例を読む
「月給25万円以上」を使った書き方を、よくある3つの型で読みます(実在の会社の求人ではなく、よくある書き方の例です)。
| 求人票の書き方 | 読み方 | 面接で聞くこと |
|---|---|---|
| 月給25万円以上(基本給22万円+資格手当3万円、残業代は別途全額支給) | 中身が分かれていて、残業代も別 | 資格手当の条件と、取るまでの期間 |
| 未経験でも月給25万円以上!(固定残業代を含む) | 時間数も金額も書いていない | 固定残業代の時間数と、それを除いた基本給 |
| 月給25万円以上(試用期間3か月は月給20万円) | 最初の3か月は5万円低い | 本採用の条件と、試用期間のあとの金額 |
2つ目の型は、固定残業代の書き方の決まりに沿っていないおそれがあります。中身を聞いても答えがないなら、応募を考え直しましょう。
未経験歓迎希望に合う求人を、ご紹介します希望の職種と連絡先を入れるだけ。営業・事務・IT・施工管理などから、担当者がお探しします。 求人を紹介してもらう求人票と面接で確かめること
基本給はいくらか
25万円のうち、基本給・手当・固定残業代がそれぞれいくらかを聞きます。
25万円は誰の金額か
未経験で入る人の、はじめの金額かどうかを確かめます。
試用期間の給料
試用期間や研修期間に、給料が変わるかを確かめます。
入って3年ほどの人の給料
入口だけでなく、その後どう上がるかを聞きます。
聞きにくいお金の話は、担当のエージェントが確かめます
- 基本給と固定残業代の内訳
- 未経験で入った人の、1年目の実際の給料
- 試用期間中の給料と、本採用の条件
入社したあとにやること
入社したら、最初の給料の明細を、聞いていた内訳と見比べましょう。
| 確かめること | どこで見るか |
|---|---|
| 基本給・手当・固定残業代の金額 | 労働条件通知書、給料の明細 |
| 手当がもらえる条件 | 就業規則(賃金規程) |
| 固定残業の時間を超えた分 | 給料の明細、自分の勤務時間のメモ |
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求人を紹介してもらう困ったときの相談先
聞いていた給料と明細がちがう、固定残業の時間を超えた分が払われない、といったときは、公的な窓口に無料で相談できます。
| 窓口 | 相談できること |
|---|---|
| 総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署の中) | 給料や職場のトラブル全般 |
| 労働基準監督署 | 残業代が払われない、最低賃金を下回るなど、法律に反しているおそれがあるとき |
| ハローワーク | 求人票の給料と実際が大きくちがうとき |
相談には、求人票、労働条件通知書、給料の明細、勤務時間のメモを持っていくと話が早く進みます。法律の判断が必要なことは、この記事では答えられません。
無料・メールで届きます入社前チェックシート(18項目)求人票8項目・面接6項目・内定後4項目。応募の前に、1枚で確認できます。 メールで受け取るまとめ:「月給25万円」は「基本給」で比べる
「月給25万円以上」の求人で見ること
- 基本給・手当・固定残業代の内訳
- 固定残業代の時間数と、超えた分の支払い
- 未経験で入る人の、はじめの金額か
- 試用期間の給料
- 高い給料の理由(残業・夜勤・資格など)
月給25万円は、20代前半の全国の平均より少し高い金額です。だからこそ、基本給がいくらで、なぜその金額なのかを確かめてから応募しましょう。基本給の見方は「基本給が低い」求人の記事も参考になります。
相談無料・LINEでやり取り求人票の見方に迷ったら、聞いてみませんか気になる求人の条件を、こちらで調べたうえでご案内します。 LINEで無料相談するよくある質問
未経験で月給25万円は高いほうですか?
残業代を除く毎月の給料の全国の平均は、20〜24歳で約23.3万円、25〜29歳で約26.7万円です(厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査)。20代前半なら少し高めの水準です。
月給25万円の手取りはいくらですか?
社会保険料や税金を引いて、ざっくり20万円前後が目安です。住んでいる場所や年齢、扶養などで変わります。
「月給」と「月収」はちがいますか?
月給は毎月決まって払われる給料、月収は残業代や成果の手当などを足した金額として使われることが多いです。求人の「月収例」は、どんな人の例かを確かめましょう。
固定残業代が入っていると損ですか?
一概には言えません。基本給の額と、実際の残業時間で判断します。固定残業代を除いた基本給を必ず確かめましょう。
最低賃金と比べるには、どう計算しますか?
固定残業代や通勤手当などを除いた月の給料を、月の決まった働く時間で割ります。その金額が都道府県の最低賃金を下回っていないかを見ます。
試用期間だけ給料が低いのは違法ですか?
試用期間の給料を別に決めること自体は、労働条件として示されていれば認められます。最低賃金を下回らないか、本採用の条件は何かを確かめましょう。
「25万円以上」は、未経験でももらえますか?
求人によります。経験者の金額のこともあるので、未経験で入る人のはじめの金額を面接で確かめてください。
給料の内訳を面接で聞いても大丈夫ですか?
大丈夫です。「長く働くために、生活の見通しを立てたい」と添えると、自然に聞けます。
明細の給料が聞いていた話とちがいます。
まず労働条件通知書と見比べて、人事に確かめましょう。解決しないときは、総合労働相談コーナー(労働局・労働基準監督署の中)に無料で相談できます。
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