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やめとけ図鑑2026-11-05 公開 | 約12分で読めます

営業事務の1年目はきつい? 入社してから気づくことと見送る線

監修 ・ 人材紹介事業 責任者 木下美紀 やめとけ図鑑 営業事務の1年目はきつい? 入社してから気づくことと 見送る線 samurai HR | 2026-11-05

営業事務は未経験から始めやすい仕事です。ただ、入社してみると「覚えることが多い」「月末だけ別の仕事のように忙しい」「営業と取引先の両方から急かされる」と感じる人もいます。この記事では、1年目の人の目から、1日の中身の変わり方、時期ごとに任されること、つまずきやすいミスとその防ぎ方を順に見ていきます。最後に、入社前に面接で確かめることと「この答えなら見送る」線を示します。

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1年目がきつく感じる3つのわけ

営業事務の1年目は、仕事の難しさより覚える量とあいだに立つ疲れで、きつさを感じやすい時期です。

慣れで軽くなる部分と、職場の作りで決まる部分があります。どちらなのかを分けて考えると、続けるか、職場を選び直すかを決めやすくなります。

1年目のきつさは3つに分かれる 覚える量 商品名・品番 取引先の名前 締めの山 月末月初に 仕事が重なる 間に立つ 営業と取引先の 両方から急かされる
1つ目は慣れで軽くなりやすく、2つ目と3つ目は職場の作りで差が出ます。

仕事の全体像は「営業事務はやめとけ?」の記事にまとめています。ここでは、入社した人の目から1年目を見ていきます。

木下美紀人材紹介事業
責任者

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木下美紀

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入社1週目の1日と、半年後の月末の1日

同じ職場でも、入ったばかりの週と、仕事を任された半年後の月末では、1日の中身がまったく違います。よくある例(実在の会社ではない)で比べます。

時間入社1週目半年後の月末
9:00朝礼。先輩の横でメールの振り分けを見る朝礼。今日が締め日だと営業に伝える
10:00電話は取らず、取り次ぎの流れを見学電話を受けながら、請求のもとになる売上を照らし合わせる
11:00品番の一覧と取引先の名前を覚える営業から急ぎの見積もり依頼が2件入る
13:00先輩が入力した受注を、画面で読み合わせ取引先ごとの請求書を作り、金額を二重に確かめる
15:00練習用の画面で入力を試す売上の数字が合わず、営業に確かめに回る
17:30定時で帰る。わからなかったことをメモ請求書の発送まで1時間ほど残ることも

1週目は「見て覚える」時間がほとんどです。半年たつと、電話・入力・締めが同じ日に重なるのが大きな違いです。

疲れの種類が変わる

  • 1週目の疲れは、仕事の量より緊張から来ることが多い
  • 半年後の疲れは、仕事が重なるため。手順が決まっている職場ほど軽くなる

1か月・3か月・半年・1年で任されること

任される順番は会社によりますが、よくある流れは次のとおりです。

1年目に起きやすいこと 1か月 名前と品番で 頭がいっぱい 3か月 初めてのミスで 落ち込みやすい 半年 締めを任され 残業が増える 1年 後輩に教える 側になることも
つまずきやすいのは、任される仕事が増える3か月と半年のあたりです(よくある流れの例)。
時期任されること起きやすいこと
1か月電話の取り次ぎ、郵便、備品の発注取引先の名前が聞き取れない
3か月受注の入力、在庫と納期の確認品番や数量の入力まちがい
半年見積書・請求書、締めの作業月末月初の残業が増える
1年担当の営業の事務を1人で回す頼まれごとの順番で迷う

3か月ごろの「できない」は、任される量が増えたしるし

3か月ごろは、見て覚える時期から、自分で手を動かす時期に変わります。ミスが目立つのは、任される量が増えたためでもあります。

この時期に、先輩と「どこまで1人でやってよいか」を一度すり合わせておくと、半年後の締めの作業に入りやすくなります。

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月ごと・1年ごとの山を知っておく

営業事務の忙しさには波があります。山の時期を先に知っておくと、休みの予定も立てやすくなります。

時期山になる理由1年目にできる準備
月末売上の締め、請求書の作成と発送前の週から請求のもとを集めておく
月初前の月の入金の確認、売上の報告入金と請求のずれを先輩と確かめる
決算の月売上の計上もれの確認、在庫の数え直し締め日を早めに営業へ知らせる
業界の繁忙期年末、年度末、季節の商品の出荷よく出る品番を先に覚える
長い休みの前休み明けの納期の調整取引先ごとの休みを一覧にする

決算の月は会社ごとに違います。面接で「締め日と、いちばん忙しい月はいつですか」と聞くと、山の時期がつかめます。

入社してからは、締め日の前の週に「今月の請求で変わったことはありますか」と営業に聞いておくと、当日の確かめ直しが減ります。

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1年目に起きやすいミスと、その防ぎ方

1年目のミスは、知識が足りないことより確かめる手順がないことで起きやすくなります。

ミス起きる理由防ぎ方
品番の入力まちがい似た品番が並んでいる品名と品番を読み合わせてから登録する
数量のけた違い「ケース」と「個」の単位が混ざる注文書の単位に印をつけてから入力する
納期のまちがい電話で聞いた日付をそのまま書く復唱し、メールでも送ってもらう
取り次ぎもれ電話が重なり、メモをなくす伝言はチャットで残し、読んだかを確かめる
請求金額のずれ値引きの連絡が届いていない締めの前に、値引きの有無を営業に聞く

自分用の確認メモを作る

同じミスをくり返さないために、入力の前に見る項目を短いメモにしておきます。

入力の前に見る4つ

  • 品番と品名が合っているか
  • 数量の単位(ケース・個)
  • 納期は復唱して、メールでも届いているか
  • 値引きや送料の連絡が来ていないか

ミスに気づいたら、まず先輩か営業に知らせます。隠すほど、取引先への影響が大きくなります。

1人で直そうとせず、何を・いつまでに・どこまで直すかを一緒に決めましょう。

営業や取引先とのやり取りで疲れる場面

営業事務は、社内の営業と社外の取引先のあいだに立ちます。1年目は「どこまで自分で答えてよいか」がわからず、疲れやすくなります。

場面疲れる理由返し方の例
営業ごとに頼み方が違う急ぎの基準がばらばら「何時までに必要ですか」と毎回聞く
外出中の営業に連絡がつかない取引先を待たせてしまう折り返す時間を決めて伝える
取引先に強く言われる自分のせいではない遅れでも責められるその場で約束せず、事実だけを聞き取る
夕方に急ぎの依頼が重なる定時の直前に仕事が増える頼まれた順ではなく、締め切りの順に並べる
取引先への返し方の例
「お待たせしており申し訳ございません。担当の者に確認し、本日15時までにお電話いたします。」

返す時間を自分で区切ると、相手も待ちやすくなります。間に合わないときは、その時間の前に一度連絡を入れます。

営業との連絡の取り方を決めておく

頼まれごとが口頭・電話・チャットにばらけると、取り次ぎもれが起きやすくなります。依頼はチャットにまとめてもらうなど、届き方を1つにそろえる相談をしてみましょう。

1年目から言いにくいときは、教える係の先輩を通して頼むのも1つの方法です。

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請求書まわりで、1年目に覚えること

半年ほどで任されることが多いのが、請求書の作成です。いまの請求書には、制度に合わせた書き方があります。

言葉1年目が知っておくこと
インボイス(適格請求書)2023年10月1日に始まった制度。売る側の名前と登録番号、税率ごとの消費税額などを書く
登録番号税務署から通知される番号。請求書に正しく入っているかを確かめる場面がある
データで受け取った請求書メールで届いたPDFなどは、印刷するだけでなく、データもルールに沿って保存する

出典:国税庁「インボイス制度の概要」、国税庁「【国税庁の取組紹介】電子帳簿保存」。

細かいやり方は、会社のシステムや決まりで違います。1年目は「なぜこの欄があるのか」を知っておくと、まちがいに気づきやすくなります。

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休みと試用期間:1年目の決まりとデータ

有給休暇は、入社してすぐにはもらえません。法律では、入社から6か月続けて働き、出勤すべき日の8割以上出勤すると、10日がもらえます。

決まり内容
有給がもらえる時期(第39条第1項)入社から6か月・8割以上の出勤で10日
年5日の取得(第39条第7項)10日以上もらう人には、会社が1年に5日を取らせる
試用期間中の解雇(第21条)試用期間でも、14日をこえて働いた人には、解雇の予告の決まりが当てはまる

出典:労働基準法第21条・第39条(e-Gov法令検索)。

営業事務の多い卸売業・小売業は、有給の取得率が全体より少し低めです。締めの時期に休みにくい職場もあります。

有給休暇の取得率 全体 65.3% 卸売業・小売業 60.6%
1年目は10日をもらってからが本番です。締めの山を避けて予定を立てましょう。

出典:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査」(令和5年1年間の状況)。

新卒で就職した人が3年以内に辞める割合は、大学卒で31.2%、高校卒で36.9%でした。小売業の大学卒では38.1%です。1年目に迷うのは、めずらしいことではありません。

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和5年3月卒業者)」(2026年10月23日公表)。

試用期間の読み方は「試用期間」の記事もどうぞ。

きついと感じたときの対処と相談先

きつさの中身によって、まずすることと相談する先が違います。

いまの状態まずすること相談先
仕事の覚え方でつまずくわからないことを1日1回まとめて聞く教える係の先輩・上司
頼まれごとが多すぎる1週間の依頼を書き出して見せる上司(担当の割り振り)
求人票と仕事や給料が違う労働条件通知書と給与明細を残す総合労働相談コーナー
きつい言葉や長い残業が続く日時と内容を記録する総合労働相談コーナー・労働基準監督署
眠れない日や体調の悪さが続く早めに休む医療機関

総合労働相談コーナーは、各地の労働局や労働基準監督署などにあります。無料・予約なしで、面談か電話で相談できます。

法律に当てはまるかどうかの判断は、こうした公的な窓口に相談してください。

出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」。

辞めるか迷ったら、先に書き出す

  • きついのは「慣れの問題」か「職場の作りの問題」か
  • 求人票や労働条件通知書と、いまの仕事・給料が合っているか
  • 上司に相談して、変わったことはあるか
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木下美紀

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入社前に面接で確かめることと、見送る線

1年目のきつさの多くは、入社前の質問で見当がつきます。残業の聞き方は面接で残業を聞く記事にまとめています。

確かめること聞き方の例
最初の3か月の教え方入社後は、どなたにどのくらいの期間教わりますか
締め日と忙しい月締め日と、いちばん忙しい月はいつですか
1年目に任される範囲1年目の方は、請求書の作成まで担当されますか
ミスを防ぐしくみ入力の確認は、どのようにされていますか
営業からの頼まれ方営業の方からの依頼は、どんな形で届きますか
この答えなら、見送りを考える 教え方を聞いても「見て覚えてもらいます」としか返ってこない 入社1か月目から、締めの作業を1人で任せると言われる 入力の確認は「各自で気をつけて」で、二重の確認がない 前任者が急に辞めて、引き継ぎなしで入ってほしいと言われる
当てはまる会社では、1年目のきつさが長く続きやすくなります。ほかの求人と比べてから決めましょう。

応募の準備は「20代・未経験で営業事務はやめとけ?」の記事を参考にしてください。

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まとめ:1年目のきつさは、入る前の質問で減らせる

営業事務の1年目は、覚える量・締めの山・あいだに立つ疲れが重なる時期です。きつさの多くは、教え方と確認のしくみがある職場かで変わります。

1年目のきつさ入社前に見る答え
覚える量誰に、どのくらいの期間教わるか
締めの山締め日と忙しい月、そのときの残業
入力のミス二重の確認があるか
間に立つ疲れ営業からの依頼の届き方

事務の仕事全体は未経験から事務職へのページもご覧ください。希望を伺って、未経験から応募できる求人をご案内します。

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よくある質問

営業事務の1年目は、どの時期がいちばんきついですか?

会社によりますが、受注の入力を任される3か月ごろと、請求書や締めの作業を任される半年ごろにつまずく人が多くなります。山の時期を先に知っておくと、気持ちの準備がしやすくなります。

1年目でも月末は残業がありますか?

締めの作業を任されると、月末月初に残業が増えることがあります。入社前に、締めの時期の残業時間を数字で聞いておくと安心です。

入力ミスが続いて落ち込んでいます。

1年目のミスは、確かめる手順がないことで起きやすくなります。品番と品名の読み合わせ、注文書の単位に印をつけるなど、手順を1つ決めてみてください。ミスに気づいたら、まず先輩か営業に知らせましょう。

取引先に強く言われたとき、どう返せばいいですか?

その場で約束せず、事実だけを聞き取って「担当の者に確認し、◯時までにご連絡します」と返すのが基本です。

1年目の有給休暇はいつからもらえますか?

法律では、入社から6か月続けて働き、出勤すべき日の8割以上出勤すると10日もらえます(労働基準法第39条)。会社によっては、入社日から一部を与えることもあります。

試用期間中は、すぐに辞めさせられることがありますか?

試用期間でも、14日をこえて働いた人には解雇の予告の決まりが当てはまります(労働基準法第21条)。個別の判断は、総合労働相談コーナーなど公的な窓口に相談してください。

1年目で辞めたいと思うのは、おかしいですか?

新卒で就職した人が3年以内に辞める割合は、大学卒で31.2%、高校卒で36.9%です(厚生労働省、令和5年3月卒業者)。迷うこと自体はめずらしくありません。まずは、きつさの中身を書き出してみてください。

インボイスがよくわかりません。1年目でも必要ですか?

請求書を作る仕事を任されると関わります。売る側の登録番号や、税率ごとの消費税額などを書く決まりです。細かいやり方は会社のシステムで決まっているので、先輩に確かめましょう。

入社前に、1年目のきつさを見抜く方法はありますか?

面接で、教え方・締め日と忙しい月・1年目に任される範囲・入力の確認のしかたを聞きます。「見て覚えて」「各自で気をつけて」としか返ってこない会社は、見送りを考えてもよいでしょう。

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木下美紀
監修:木下美紀(samurai HR 人材紹介事業 責任者) 年間100名の求職者の転職を支援しています。 執筆:samurai HR 編集部(株式会社SAMURAI不動産/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-319169)。20代・30代の未経験からの転職を支援しています。

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